1月21日(土)

広島県移動サービスネットワークで、今年度2回目の勉強会を開催しました。今回は「生活交通を考える~年をとっても出かけたい!登録を要しない移動サービス~」と題して、東広島市福富町竹仁地区の事例を学びました。

登壇者は、「住民自治協議会 福に富む郷 竹仁」会長の杉原邦男さんと、竹仁地域センター長の荒谷美津子さん。地縁組織と地元のNPO法人が協働して「デマンド交通」を行っています。道路運送法に登録しない方法を選択したため、完全無償の移動サービスです。

市が導入したコミュニティバスは地区のある谷までは入って来ないため利用者が減少し結局廃止されたこと、そんな最中に地区の高齢者の運転する車が事故を起こしたことなどが、立ち上げのきっかけになったそうです。会長は、デマンド交通の導入について市と交渉を行ったが市は非協力的だった、と言います。最終的には、病院や商業施設のある西条地区までダイレクトに行きたいという住民のニーズに応えるため、制約の多い道路運送法に登録しない形で運行することを決められました。利用者からは運賃を取らない無償運行のため、運営費にはNPO法人からの収入を当てているそうです。

今回の参加者は、自治体、県・市議会、住民自治組織、地域包括支援センター、社会福祉協議会、NPO法人などに所属する21団体54人でした。会場からは質問もたくさん出され、活発な勉強会となりました。

アンケート結果もお示ししますので、ぜひご覧ください。
2017.1アンケート集計結果

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